包装とこん包（梱包）の言葉の違いをご存じですか？この記事では、包装に関連する用語についてご説明いたします。

包装、個装、内装、外装の違い

包装とは？

JIS規格によると、包装とは、「物品の輸送、保管、取引、使用などにあたって、その価値及び状態を維持するために、適切な材料、容器、それらに物品を収納する作業並びにそれらを施す技術、又は施した状態」とされています。包装は、パッケージングともいわれ、個装、内装、外装の3種類に大別されます。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

個装とは？

JIS規格によると、個装とは、「物品個々の包装で、物品の商品価値を高めるため、若しくは物品個々を保護するために適切な材料、容器、それらを物品に施す技術、又は施した状態。商品として表示などの情報伝達の媒体にすることもできる」とされています。缶、ガラス瓶、紙パック、スタンディングパウチ、チューブなどが該当します。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

内装とは？

JIS規格によると、内装とは、「包装貨物の内部の包装で、物品に対する水、湿気、光、熱、衝撃などを考慮した適切な材料、容器、それらを物品に施す技術、又は施した状態」とされています。缶ビールを6本包んだマルチパックや、ギフト箱などの化粧箱が該当します。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

外装とは？

JIS規格によると、外装とは「包装貨物の外部の包装で、物品若しくは包装物品を箱、袋、たる、缶などの容器に入れ、又は無容器のまま結束し、記号、荷印などを施した材料、容器、又は施した状態。二次包装ともいう」とされています。段ボール箱、シュリンク、プラスチックコンテナ、木箱などが該当します。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

様々な包装

工業包装とは？

JIS規格によると、工業包装とは、「物品を中間業者に配送すること、及び/又は保管することを主目的として施す包装」とされています。段ボール箱などが該当します。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

商業包装とは？

JIS規格によると、商業包装とは、「商品の一部として又は商品をまとめて取り扱うために、商業取引の各レベルに合わせて施す包装」とされています。化粧箱などが該当します。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

輸送包装とは？

JIS規格によると、輸送包装とは、「輸送を目的として物品に施す包装。こん包と呼ぶこともある」とされています。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

こん包（梱包）とは？

JIS規格によると、こん包とは、「輸送を目的とした木製容器、鋼製容器、段ボール製容器などによる包装。荷造りと呼ぶこともある」とされています。

出展：日本産業標準調査会 ／ JIS Z 0108：2012

適正包装7原則

適正包装には、以下の7つの原則があり、機能、価格、リサイクルなどについて配慮が求められています。

1.内容品の保護または品質保全が適切であること

2.包装材料および容器が安全であること

3.内容品が適切であり、小売りの売買単位として便利であること

4.内容品の表示または説明が適切であること

5.商品以外の空間容積が必要以上に大きくならないこと

6.包装費が内容物に相応して適切であること

7.廃棄処理上適切であること

出展：適正包装7原則「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」

まとめ

包装は、個装、内装、外装という幅広い意味を持つのに対し、こん包（梱包）は輸送を目的とした包装のことで、荷造りとも呼ばれます。つまり、『こん包は包装のひとつの種類』ということが分かります。

当社では、内装である化粧箱と、外装である段ボール箱を取り扱っております。適正包装7原則に配慮しながら、お客様の商品を包装するための最適な提案を心掛けておりますので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。

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