コマガタ通信vol.105 2023.11-12月号
コマガタ通信
コマガタ通信vol.105 2023.11−12月号
目次
【お客様事例紹介】株式会社ギフトセッター 様 特色にこだわった両面印刷「ティーバッグアソート」 化粧箱
イギリス発祥のティーメーカーBrew Tea Co.の日本販売店様より、人気の個包装ティーバッグ10包を入れるアソート用 化粧箱の製造依頼をいただきました。
両面印刷×多色刷りでカラフルなデザインにも対応
印刷は、黄・オレンジ・緑・紫・赤・スミ、表裏のニスを含め計10版を使い行いました。5色オフセット印刷機での印刷では、1回で表面を印刷しきれませんが、印刷機に複数回通すことで、5色以上の色の印刷が可能です。今回は表面・裏面・ニスを含めて、印刷機に3回通して印刷をしています。
従来品と同様の材質をご提案
今回見本として、国外で製造された従来品の化粧箱を送っていただき、それに合わせて箱を製造しました。材質の選定では、早い段階で従来品と同様の材質をご提案でき、お客様にも喜んでいただけました。「こんな箱をつくりたい」というご要望があれば、お気軽にご相談ください。適切な材質をご提案いたします。
マットニスで耐摩擦性にもしっかり配慮
箱の見た目にはほとんど影響しませんが、両面の表面処理にマットニスを使用しています。使用した材質「気包紙ディープ ラフ」は擦れに弱い材質なので、輸送時の振動などで擦れてしまうと、せっかく印刷した色が剥がれたり、傷が付いてしまう恐れも。ニスには、箱の外見だけでなく、印刷面を「保護する」役割があります。材質や使用用途などに応じて、適切な表面処理をご提案いたします。
担当営業より
今回は本部のあるイギリスで作成した入稿データを当社で微調整し、印刷用データを作成しました。
制作部では、入稿データの微調整も対応しています。調整範囲についてはご相談が必要ですが、国外で作成のデータも諦めずにお問合せください。
仕様
寸 法:縦105×横105×高さ105mm
形 状:キャラメル箱 ワンタッチ底
材 質:気包紙ディープラフ
印 刷:表面 特色6色印刷+マットニス/裏面 特色2色印刷+マットニス
株式会社ギフトセッター 様のご紹介
2012年にイギリス リバプールでスタートし、現在はマンチェスターを拠点としているティーメーカー Brew Tea Co. (ブリュー ティー カンパニー)の国内販売店として南青山に店舗を構えておられます。
ブリューティーカンパニー 南青山店 東京都港区南青山6-6-21 3F TEL:03-6712-6895 営業時間:10:00 – 18:00 定休日:日、月、火
日本オフィシャルサイト www.brewteacompany.jp/
◎詳細は「ティーバッグアソート化粧箱 特色で両面印刷 お客様事例 株式会社ギフトセッター 様」をご覧ください。
関連会社 株式会社小竹天瑞堂が運営するサイト「和紙の印刷工房」お客様事例のご紹介
こしきハニー のぶ工房 様 容量違いで3サイズ「はちみつ」用タックラベル
ニホンミツバチの希少なはちみつを製造、販売されている「こしきハニー のぶ工房」様のタックラベルをお手伝いしました。
「和紙シール」が和風なデザインにマッチ!
和紙シールとは、和紙の質感を持った素材のこと。普通のシールに出せない質感は、商品のぬくもりや、重厚感を演出することができます。今回は湯煎で、はちみつの結晶を溶かしたりする可能性を考え、水濡れに強い「耐水和紙 白(雲龍)」をご提案。雲龍紙独特の細長い繊維が見える素材のため、耐水性もありつつ、特別感のある仕上がりになりました。
印刷前の調整で仕上がりをワンランクアップ
和紙素材は、平滑度(紙表面のなめらかさ)が低く、印刷すると色が沈んで暗く見えることがあります。それを防止するため、印刷前にデータを明るく調整するなどの対策を行います。今回はオンデマンド機で印刷するため、紙に染み込まず暗くなる度合いも低め。そこで、ご支給いただいたデータを若干明るくする程度に調整しました。4色の掛け合わせで印刷された金をイメージした黄土色も、綺麗な発色になり、高級感のある素敵なラベルに仕上げることができました。
こしきハニー のぶ工房 様 ご紹介
鹿児島県の甑(こしき)島で、ニホンミツバチの養蜂にこだわった「こしきハニーのぶ工房」を立ち上げられました。数少ないニホンミツバチ専門の養蜂家として甑島ブランドのはちみつを販売しながら、「みつろう」(はちみつを採蜜した後のカラの巣から採れる蝋)を使用したワークショップも開催されています。
公式サイト koshikihoney.com/
オンラインショップ koshikihoney.base.shop/
営業上田の印刷講座【第18回】バーコード印刷について
〈2024/04/17解説画像、リンク更新〉
上田:今回は、バーコード印刷について紹介するよ!
【バーコードとは】縞模様の線の太さによって数値や文字を表す識別子の一種。縞模様と数字で表示されています。
コマちゃん:「JANコード」や「JANシンボル」って何が違うの?
上田:「JANコード」は、日本国内でのみ通用する呼称で、13桁や8桁の数字を指します。国際的には、13桁のものを「GTIN-13(JANコード標準タイプ)」、8桁のものを「GTIN-8(JANコード短縮タイプ)」と呼びます。 「JANシンボル」は、国際的な商品識別コードであるJANコード(GTIN-13、GTIN-8)を表現するためのシンボルです。バーコードの下に表示されている数字を「JANコード」、バーコードと数字がセットで表示しているものは「JANシンボル」と呼びます。
ガタくん:バーコードの色やサイズに指定はある?
上田:白地に「黒」「濃紺」「深緑」など読み取りやすい色を推奨しています。特に、赤系統の色は読み取りできないことがあるので避けてください。サイズは、余白を含めて「長さ37.29ミリ」「高さ25.93ミリ」とJIS規格(規格番号X0507)で定められています。この基本寸法の0.8倍~2倍まで縮小と拡大できますが、海外に輸出する商品は、JIS規格通りに印刷しないといけません。
◎色の読み取りテストやバーコード印刷の詳細は、コラム「化粧箱へのバーコード印刷 サイズや色、印刷方式の解説と注意点」でも紹介しているよ。ぜひ読んでみてね。
【2024/04/17更新】Youtube動画で、白黒以外のバーコード全21色の読取りテストを収録しました。
また、制作と入稿コラム《失敗しない入稿データ》バーコードやQRコードの落とし穴では、パッケージデザインの入稿データ作成時に気をつけたい色の指定について解説。併せてご覧ください。