化粧箱のフタの差し込み形状の説明。フラップとの関係も解説。
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このコラムでは、化粧箱のフタの差し込みとフラップについて解説します。「差し込み」も「フラップ」も、箱を組み立てると箱の内側に隠れてしまう目立たない部分ですが、箱の「開け方」に関わる重要なパーツです。展開図と写真を添えて、機能ごとに紐解いていきます。
まずは化粧箱展開図の名称を解説

化粧箱の基本形状のうち、一番オーソドックスな「キャラメル箱」の展開図で解説します。
のり付けのある化粧箱の展開図は、『のりしろ(接着部分)』を左側にして作図していきます。のりしろを基準に、左から1面、2面、3面、4面、と呼びます。その他に、フタとなる面や底面、差し込み、フラップ、箱を折る罫線(けいせん)で化粧箱の展開図は構成されています。
化粧箱のフタの差し込みには、フタを「開けやすくしたい」のか、逆に「開けにくくしたい」のかに応じて、ロックの有無を選びます。そしてロックの有無により、フラップの形状が決まります。
化粧箱のフタの差し込み「ロック無し」のキャラメル箱

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差し込みの両側にロックがない設計です。主に段ボールや厚いコートボール紙などの材質で使用されます。
- 使用頻度の多い形状:キャラメル箱、地獄底、ワンタッチ底
- 使用頻度の多い材質:コート白ボール紙450g以上、段ボール
特徴は、フタの抜き差しが簡単になることで、フタが傷みにくい点です。注意点はフタの面付位置です。フタが3面にあると、貼り合わせの影響を受けやすく、ゆるくなったり、きつくなったりすることがありますが、試作段階でチェックしています。
化粧箱のフタの差し込み「ロックあり」のキャラメル箱

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差し込みの両側にロックがある設計です。フラップの形状に段差があります(後述)。主にコートボール紙など、板紙で使用されます。
- 使用頻度の多い形状:キャラメル箱、地獄底、ワンタッチ底
- 使用頻度の多い材質;コート白ボールなど板紙全般
特徴は、フタを開きにくくなることで、無理に開けようとすると、フタが折れたり、破れたりします。

フタにロックがあるキャラメル箱。無理やりこじ開けてフタが歪んだ様子。
差し込みに「ロック無し」と「ロックあり」の組合せ
キャラメル箱の底にあたる部分を「ロックあり」にし、フタ(天面)にあたる部分を「ロック無し」にする設計です。この設計は、主にキャラメル箱を立てて使用する場合に用います。化粧品ボトルや調味料などのパッケージでもよく見かける設計です。底部分を「ロックあり」にすることで、商品が底抜けしにくくなります。


差し込みの中央に「センターロック」を付ける場合
差し込みの中央部に、ロックをつけます。主に段ボールやヘッダー付きのキャラメル箱などで使用されます。
1.段ボールでできた書類箱の場合
段ボールでできた書類箱などは、何度も開け閉めすることで、フタが緩んでしまうため、センターロックでフタが自然と開くのを防ぎます。
センターロックの閉め方
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2.ヘッダー付きのキャラメル箱の場合
ヘッダー付きのキャラメル箱は、吊り下げて使用されることが多いため、底が絶対に抜けないように「センターロック」にすることが多いです。

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ヘッダー付きのキャラメル箱 |
組み立て前の状態。底面に舌状のロック付き |
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差し込みの長さについて
差し込みの長さは、箱の巾と奥行きにより調整します。箱の巾や奥行きが大きいほど長く、小さいほど短く設計します。下記は差し込みが短すぎ、長すぎてNGとなるパターンです。いずれも用途だけでなく、美観も損ねてしまいます。
NGその1:差し込みが短すぎてフタが抜けやすい
例えば、箱の幅が200ミリ、奥行きが150ミリの箱に対し、差し込みの長さが10ミリしかないと、フタが抜けやすい箱になってしまいます。


NGその2:差し込みが長すぎてフタの抜き差しがしにくい
逆に、箱の幅が100ミリ、奥行きが30ミリの箱に対し、差し込みの長さが25ミリもあると、フタの抜き差しがしにくい箱になってしまいます。


フタの差し込みとフラップの関係
差し込みは「ロック無し」「ロックあり」ともに、フラップで固定されています。

「ロックあり」「ロック無し」の展開図と実際の形状比較です。差し込みはフラップと罫線の隙間に挿入され、材質の厚さにより隙間を調整します。また、表面処理や材質によっても微調整を加えます。「差し込みやすいフタは抜けやすく、差し込みにくいフタは抜けにくい」という特徴があります。

以上のように、箱の寸法や用途、使用する材質(コートボール紙や段ボールなど)に応じて「ロックの有無」や「差し込みの長さ」を最適に設計することで、使い勝手と安全性を両立した化粧箱が完成します。化粧箱屋ドットコムでは、設計・デザイン・製造、そしてお届けまで、お客様の商品と用途に合わせて最適のご提案をいたします。化粧箱のフタの開け閉めといった細部の調整も、ぜひお気軽にご相談ください。
展開図名称 参考文献:これからパッケージに関わる方へ !! 箱の作図マニュアル [基本編] Tsukasa著
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お客様から化粧箱のご相談をいただき、原寸の箱サンプルで材質やサイズが決定した後、設計図面データをお送りしています。デザインデータの作成にあたって、展開図のどの位置に正面デザインを配置したらよいかなど、迷った場合は、コラム「《化粧箱の形状5種》展開図の正しいデザイン位置とは?」にて図解入りで解説しております。ぜひご参考になさってください。もちろんお電話などでのお問い合わせも承ります。










