制作と入稿

MUD:色に頼らない文字組み・デザイン

制作と入稿

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)色に頼らない!文字組み・デザイン

以前のMUD(メディア・ユニバーサルデザイン)に関するコラムでは、特に、色の見え方の違いや、それを補う配色やデザイン処理についてご紹介してきました。

では、印刷物のデザインを行う上で、色を使わずに「見やすさ」「伝わりやすさ」をアップすることはできるのでしょうか?

この記事では、文字情報に特化して、スミ1色でも、文字の太さや大小、組み方やデザインで伝わりやすくできる例をご紹介します。

文字情報のデザイン例

以下の説明では、キャッチコピー>お問合せ情報>本文 の優先順位でデザインを調整していきます。

無調整

「キャッチコピー」「本文」「問合せ情報」で改行しただけのため、1つの文字のかたまりのような印象。

 

段落間にアキを入れる

「キャッチコピー」「本文」「問合せ情報」それぞれの役割ごとに分かれて見えるよう、間隔(段落間)を広げた。

 

文字の太さに差を付ける

「キャッチコピー」「問合せ情報」を太くして、文字量の多い「本文」と差別化。

 

文字の大きさに差を付ける

「キャッチコピー」「問合せ情報」の文字サイズを変更。役割ごとに大小差をつけた。

 

組み方や揃え方を変える

「本文」を2つのブロックに組換えて1行の長さを読みやすく調整。全体をセンターで揃えた。

 

お問合せ情報のデザイン例

矢印や括弧のほか、デザイン的な処理を加えることで注意を引きやすくできる。

 

完成例

完成例1

「お問合せ情報」に注意を引くため、帯状のデザインすることで差別化。それぞれの役割が確立できた。

完成例2

フォントを変更した例。内容やデザインの雰囲気に合わせてフォントを変更すると、印象の統一感や注目度のアップを図れる。

 

まとめ

色に頼らない文字デザインのメリット

文字情報は読めることが大前提ですが、内容の役割に応じてデザインすれば、色に頼らずとも「見やすさ」「伝わりやすさ」が高まります。また、そうすることで読む人ごとの色覚の違いに関わらず情報を伝えられるとも言えます。

印刷物の場合、色数を使えない制作上の制約がある場合にも役立ちます。色を使ってデザインする際にも、『色に頼らないデザイン』を意識することでより伝わりやすいデザインを目指すことができるでしょう。

一括表示、化粧品の成分表示など、文字情報が多かったり記載にルールがある場合のデザインやレイアウトが苦手、というお客様もいらっしゃいます。文字量の多いデザインやレイアウトに不安がある場合は、制作のご依頼も承っています。

 

MUDアドバイザー資格者にご相談いただけます。

(株)コマガタ企画制作課に在籍するスタッフは、MUD教育検定※においてアドバイザー資格を取得しております。
パッケージをはじめ、各種印刷物に「MUD配慮を取り入れたい」とお考えの場合は、ご相談からデザイン制作まで承ります。

◎パッケージに記載する内容を見やすくデザインしてほしい。
◎見やすさ・読みやすさにはどんな工夫が必要?
◎文字を綺麗に読みやすくデザインするって難しい!
◎UDフォントを使ってデザインしてほしい。
→UDフォントについてはこちら/モリサワフォントワークス

など、気軽にご相談ください。

※MUD教育検定についての詳細は、NPO法人メディア・ユニバーサル・デザイン協会HPをご覧ください。

 

◎関連項目

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは?

MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)5原則とは?

MUD:色の見え方について

MUD:デザイン配慮について

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