コラム

化粧箱と外箱の違い

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外箱とは?化粧箱とは?

外箱は、主に発送用ダンボール箱の呼称として使われます。

それに対して、内箱は化粧箱、個装箱などと呼ばれます。コート白ボールでできた白無地の箱も内箱と呼ばれることが多いですね。

白無地の外箱もあるので、紛らわしいところですが、発送用として使われるダンボール箱を外箱と呼んで問題ないと思います。お客様によって言い方に違いがあり、我々も商品を直接梱包する箱を化粧箱または内箱と呼んだりしています。

・外箱=他の呼び方:外装箱、ダンボール箱、カートン、など
・内箱=他の呼び方:化粧箱、個装箱、小箱、白無地箱、など

写真左:発送用ダンボール箱/写真右:発送用ダンボール箱に入った化粧箱(写真の化粧箱は包装紙で包装されています。)

 

ダンボールはフレキソ印刷、化粧箱にはオフセット印刷が一般的。

ダンボール箱はフレキソ印刷という方法で印刷されます。フレキソ印刷とは、凸版印刷方式の一種ですが、細かい網点を再現できるようになり、こまかい描写も可能になってきました。

化粧箱は、主にオフセット印刷で印刷されることが多いのですが、フレキソ印刷の再現性が高まったことで、化粧箱とダンボール箱の差が縮まり、区別しにくくなってきています。

特に、Gフルートと呼ばれる約0.9ミリのダンボールは、オフセット印刷、フレキソ印刷いずれも可能で、ダンボールという素材だけでは、内箱と外箱の区別がつきません。こうした素材や印刷方式の混在も、紛らわしさの一因になっています。

下の写真は、フレキソ印刷のテストサンプルです。シート状の段ボールシートを印刷したもので、細かい文字は少々つぶれて読みにくくなります。

外箱と化粧箱で使われる紙素材について

・外箱で主に使われる紙素材:ダンボール(WF、AF、BF)

WFは、AFとBFの2層の中芯からなるダンボールで、厚さが約8ミリ。AFは、約5ミリ。BFは約3ミリです。ほかにもCF(約4ミリ)、EF(約1.5ミリ)などありますが、外箱で使われるダンボールの大半は、WF、AF、BFの3種類です。

ダンボールは、表ライナー、中芯、裏ライナーと呼ばれる三層構造になっており、それぞれ紙厚を変えることで、強度を変えることができます。「AF/K5/K5」や「BF/K6/強180/K6」など、商品のサイズや重さによって材質を指定します。材質によって価格が変わりますので、見積りの材質表示の確認はとても大切です。

・化粧箱で主に使われる紙素材:コート白ボール、片面コートカードB、高級白板紙、B段合紙、E段合紙、F段合紙など

各材質については、下記ページをご覧ください。

◎箱の材質

箱パッケージの種類や材質ごとの特徴を詳しく解説 

外箱と化粧箱の製造ロットについて

・外箱の生産ロット:最低100枚程度から
・化粧箱の生産ロット:最低500枚程度から

化粧箱と外箱の最低生産ロットは、外箱100枚程度から、化粧箱500枚程度からが目安です。

1回あたりの生産ロットが増えれば増えるほど、箱1枚あたりの単価は下がります。経済ロット(お得なロット)は、化粧箱で3,000枚程度。外箱は、500枚程度です。

まとめ

化粧箱と外箱は、用途が違います。

外箱は、輸送過程で使われる箱であり、商品保護が目的です。

化粧箱は、店頭での陳列、保管、商品説明、販売促進などを目的とした箱です。

同じ箱でありながら、製造するための機械も変わります。当社では、化粧箱と外箱のどちらも製造ノウハウを持っていますので、ぜひお気軽にご相談いただければ幸いです。

以下のページで当社の製造実績をご覧ください。

◎実績紹介

 

投稿者:駒形 和彦

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カートンとは?包装資材業界の「箱」に関する用語解説と使い分け

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