【JIS規格】カートンとケースの違いとは?1カートンの入数基準と、セット発注で防ぐ「サイズ設計の失敗」
お役立ちコラム

オリジナルパッケージや発送用の箱を検討する際、「カートン」や「ケース」という言葉を耳にすることが多いと思います。
「うちの商品は1カートンあたり何個入れるのが適正なのか?」「そもそもカートンとケース、段ボール箱は何が違うのか?」という疑問にJIS規格(日本産業規格)の定義を交えて分かりやすく解説します。
さらに、オリジナル化粧箱(個装箱)と外装段ボール箱(カートン)を別々の会社にバラバラに発注したことで発生するトラブルを防ぐ設計ノウハウもご紹介します。
JIS規格(JIS Z 0108)にみる「カートン」と「ケース」「個装・内装・外装」の厳密な違い
物流や資材調達の現場では混同されがちな「カートン」と「ケース」ですが、日本の包装基準であるJIS Z 0108(包装用語)においては、パッケージの階層(役割)ごとに以下のように明確に区分されています。
| 包装の階層 | JIS規格に基づく定義 | 主な材質と役割 | 具体的な製品例 |
|---|---|---|---|
| 個装(こそう) | 物品個々の包装で、物品の商品価値を高めるため若しくは物品個々を保護するための適切な材料、容器、それらを物品に施す技術又は施した状態。 | コート白ボール、高級白板紙など。店頭で消費者が直接手にするブランド化粧箱。 | コスメ(美容オイル・香水瓶など)の箱、健康食品やお菓子の個装箱など。 |
| 内装(ないそう) | 包装貨物の内部の包装で、物品に対する水、湿気、光、熱、衝撃などを考慮した適切な材料、容器、それらを物品に施す技術又は施した状態。 個装を複数個まとめる中間的な包装。 |
薄手の板紙、簡易的な仕切り、スリーブなど。 | レトルトカレーを3個・5個とまとめて並べる、スリーブや紙帯。 |
| 外装(がいそう) = カートンなど |
包装貨物の外部の包装で、物品若しくは包装物品を箱、袋、たる、缶などの容器に入れ又は無容器のまま結束し、記号、荷印などを施した材料、容器、又は施した状態。二次包装ともいう。 | 一般的な段ボール箱。みかん箱やA式箱など。 | 配送用の輸送段ボール箱(アウターカートン)。 |
JIS規格における「カートン(Carton)」は一般に紙製の器や箱全般を指しますが、製造・物流の実務においては、商品の化粧箱(個装箱)を複数個まとめて梱包して発送するための「外装段ボール箱(アウターカートン)」を指す言葉として定着しています。
一方、「ケース(Case)」はより広い意味を持ち、木製(木箱)、プラスチック製、金属製など、紙以外の素材で作られた容器も含めた「外箱・入れ物」全体を指します。
実務の現場では、段ボール箱のことを「カートン」「ケース」「段ボール」「外箱」「外装」などと呼ぶことがあり、人によって使い方が変わるため、混乱しないように注意が必要です。
1カートンには何個入る?業界別の具体的な「入数基準」
「1カートン発注してください」と言われた際、その中に中身が何個入っているかは、扱う商材や業界の商習慣によってある程度の目安やルールが決まっています。
| 業界・商材 | 一般的な入数基準 | 詳細・特徴 |
|---|---|---|
| 飲料・缶詰業界 | 24本入り(または30本入り) | 350ml缶やペットボトルの場合、この本数のケースを「1カートン」として物流管理するのが標準です。 |
| たばこ業界 | 10パック(200本) | 最も有名な基準です。1パック(20本入り)×10個 = 合計10パック(200本)を「1カートン」と呼びます。 |
| レトルト食品・加工食品 | 10個、20個、30個入り | 一般的には店頭での棚割り(陳列)や在庫管理がしやすい、切りの良い数字で外箱(カートン)が設計されます。 |
| 酒類(日本酒・ワインなど) | 720ml瓶:12本入り 1,800ml瓶:6本入り |
720ml瓶(四合瓶)の場合は12本入り、1,800ml瓶(一升瓶)の場合は6本入りを「1カートン(1ケース)」として輸送用段ボールに収めるのが一般的です。 |
最近の傾向として、「1箱あたりの重量が15kg程度だと重い」と言われることが増え、1箱あたり10kg程度に抑えることも増えています。
別々に発注すると陥る、ミリ単位の「サイズ設計のトラブル」
オリジナル化粧箱をリニューアルしたり、新規でギフトセットを立ち上げたりする際、「化粧箱(個装)は化粧箱メーカーに、発送用の段ボール箱(カートン)は別の段ボールメーカーに別々に発注する」企業様が少なくありません。しかし、窓口が分かれる「バラバラ発注」には、いざ資材が納品されてから初めて発覚するトラブルが潜んでいます。
トラブル①:計算上は収まるはずが「キツすぎて入らない」
紙には必ず「厚み」があります。例えば、板紙(コートボールなど)で組み立てた化粧箱は、何も入っていない平面の展開図の計算値よりも、組み立てて中身を詰めた際に必ずコンマ数ミリから1ミリ程度、外側へ膨らみ(逃げ)が発生します。
この化粧箱を3個、5個とカートンに並べて入れる場合、その膨らみが累積し、「計算上は段ボールの内寸に収まるはずなのに、きつすぎて蓋が閉まらない」「隙間がないため、取り出すときに箱が痛む」というトラブルが発生します。設計する際には、この膨らみをあらかじめ計算に入れた「クリアランス(隙間の余裕)」が必要です。
段ボール箱を設計する時には、必ず中に入れる商品を数量分用意し、サンプルで確認する作業が大切です。実際に入れてみると、「これだと取り出しにくいから指が入るスキマを作ってください」とか「製品自体に寸法誤差(公差)がでるので、3ミリほど大きくしてください」といった要望をいただくことが多いです。
トラブル②:資材が倉庫に滞留し、保管コストや事務コストが膨らむ
発注窓口が別々だと、それぞれ別メーカーに注文書を送る手間がかかり、「段ボール箱は発注したけど、化粧箱の発注が遅れた」という「つい、うっかり」が起こりやすくなります。「外装の段ボール箱は工場に納品されたのに、化粧箱が予定日に届かない」といった事態になりますと、作業ラインがストップし、仕掛品の保管スペースや、運送便の再手配など不要なコストが余計に膨らみます。当社では、内装と外装の両方をご注文いただく場合、それぞれ必要な期日に納品できるようにスケジュール調整し、お客様の「つい、うっかり」を未然に防ぐお手伝いをいたします。
コマガタが解決する「化粧箱×段ボール×シール」の提案
当社は、単に言われた通りの箱を製造する下請け工場ではありません。お客様と直接お取引を行い、パッケージに関するあらゆる課題を解決する「直請けの提案型専門メーカー」です。
「複雑な仕切りが必要なギフト箱」や「窓抜きの施された特殊形状」などのイレギュラーなご相談にも誠意をもって対応いたします。
■ 製品特性に応じたそれぞれの品質基準
当社では、「紙器(化粧箱)」「段ボール箱」「シール」「印刷袋」という異なる製品に対して、それぞれの特徴を考慮した品質基準を持っています。
お客様から「4合瓶1本とグラスをセットにしたい」「デリケートな化粧品ボトルと個包装の美容オイルを美しく並べたい」といったご相談をいただいた場合、現物の商品を当社にお送りいただくだけで、製品を保護するための適切な材質や形状をご提案いたします。
また、シールについても、輸送時の振動でコスレてインキが落ちないような配慮もしております。
■ 購買窓口の完全一本化によるコスト削減
化粧箱から発送用段ボール箱、ブランドのロゴシール、製品を入れる印刷袋まで、コマガタ1社で一括手配が可能です。それぞれの製品に応じた適切な印刷内容や設計を提案し、スケジュール調整もいたします。
※A式などの梱包用段ボール箱については、新潟県内のお客様のみご相談を承ります。
まずは「サンプル」で、ぴったりのフィット感をお試しください
初めてのオリジナルパッケージ作成や、現在のカートンサイズに不安をお持ちの担当者様のために、コマガタではお客様の商品サイズ・重量に完全に合わせた「無地サンプル」を制作しております。受注前提での対応となりますが、まずはお気軽にお問合せください。
「この中身を入れるのに最適な段ボールの厚みは?」「N式とワンタッチ底、どちらが作業性が良い?」といった疑問にも、現物サンプルを手に取りながらお確かめいただけます。他社で断られた複雑な形状や小ロット(100〜500個)のご相談も、喜んでお引き受けいたします。
お見積りや無料サンプルのご請求は、下記のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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