コラム

化粧箱の特色印刷について

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前回の投稿で「特色」について簡単に触れました。
今回は事例をいくつかご紹介いたします。
なお、事例は当社で製造したものではございません。
どのように印刷しているのか、印刷の奥深さを知っていただくため取り上げさせていただきます。ご容赦いただければ幸いです。
 
 
有名なカロリーメイトの化粧箱です
これらは4色で印刷されていますが、色の内訳は以下の通りです。
 
「CalorieMate」 特色の緑(フルーツ味)
「地色」 特色の黄色
「赤い文字」 特色の赤
「バーコード」 スミ
 
「CalorieMate」のロゴがチョコレート味は、特色の茶色。メープル味は、特色のピンクが使われています。
 
このパッケージを4色カラーで再現しようとすると、色ムラが発生し、クレームになってしまいます。カロリーメイトといえば、店頭でも黄色が目を引きますので、この色が濃かったり薄かったりして、イメージと異なってしまうと商品としての信頼感も損なってしまいます。「CalorieMate」の文字部分も同様ですね。厳しく見ると、黄色の濃度が微妙に異なりますが、印刷ロットや店頭での滞留時間によっても変化しますので、十分許容範囲だと思います。
 
 
続いては、アルフォートの化粧箱です。
こちらは、6色印刷ですね。
 
「チョコレートのイメージ部分」 CMYKの4色カラー
「金の縁取り」 金刷り
「アルフォートのバックの青」 特色の青
 
「4色カラー」「特色の青」「金刷り」が重なる部分があるのですが、それぞれノセやヌキなど製版を工夫していることが見て取れます。6色をワンパスで通すことができる印刷機で印刷しているようです。当社の場合、5色機ですので、6色を印刷しようとすると2回通しになってしまいます。2回通しになりますと問題がありまして、1回目を印刷した後に用紙が伸びてしまい、見当合わせが大変になります。1回目の印刷用紙に合わせて製版データを調整しなければならなくなりますので、余計に時間がかかってしまい、不良率も上がります。こうした大量に印刷する色数の多いパッケージは、ある程度の設備を所有している大手の印刷会社に限られてしまいます。製版に関るノウハウも必要ですし、何度か本機校正もしたのではないかと想像します。

 

少し話がそれますが、パッケージ印刷は、「UV印刷」か「油性」のオフセット印刷で刷られることが多いです。当社は、油性のオフセット印刷です。UV印刷のメリットは、UVランプでインキを硬化させるため、印刷後すぐに後工程に回すことができます。それに対し、油性は、半日から1日程度乾くのを待たなければいけません。しかし、油性は、インキの発色がよく、資材コストも安いというメリットがあります。こだわりのあるお客様の中には「絶対油性がいい」とおっしゃっていただく方もおられ、当社も油性のオフセット印刷に誇りをもっています。
 
 
最後は、キットカットの化粧箱です。
こちらは、4色印刷です。
これまでの二つの事例と異なりまして、「特色の赤」と「CYK」のカラー印刷のようです。
「特色の赤」がイメージカラーだと思いますが、これをM(マゼンダ)とY(イエロー)で掛け合わせてしまいますと、色ムラが出てしまいます。カロリーメイトの箱もそうでしたが、イメージカラーは特色で印刷することが定石ですね。
今回ご紹介した3点は、特色ベタで印刷面積も大きいという特徴があります。ベタ印刷を刷るときは、インキカスや紙粉などのゴミが印刷不良につながります。3点ともそうした不良はありませんでしたが、もしかしたら特色を2度刷りしているかもしれません。当然、検査装置を使用していると思いますが、印刷工程での工夫もされていると想像します。
 
投稿者:駒形 和彦

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